釣りの知識を蓄えよう
その1;青物はどうして早朝に高確率で釣れるのだろうか

皆さん、このこと気にならないだろうか?

経験上、青物の反応は圧倒的に朝マズメが多い。

青物はどうして朝マズメに反応することが多いのだろう?

『夜の間にベイトが岸際に寄っていて、朝になって明るくなるとベイトが沖に出るから』

という話を聞いたことがある。

本当かウソか、確かめたことがないので真偽のほどはわからない。

少し気になったので、水産学は素人なんだけど、暇を見つけては調べていた。

ちなみに最近仕事で『ハマチ養殖のリスクマネジメント』っていう論文を書いたのは

本当だ。

で、その関係も有ったか無かったか、ちょっとここでは触れられないが

いろいろ調べていると、東北大学農学部の畑中先生の研究成果に行き当たった。

先生の研究成果をかいつまんでいうと、こういうことだ。

養殖生簀のハマチに活アジを与え、それを食べる時間を調べると

『ハマチは朝の5時から9時までの間に一日の摂取量の約50%を捕食する』

なーんだ、やっぱりそういうことをきちんと調べた人がいて、それは学者の世界では

認知されているんじゃないか。

こちら(釣り人)は経験則としてそのことを知っている。

そしてこの50%という数字にもなんとなく納得がいく。

朝じゃないと釣れないっていうわけじゃないんだが、朝が一番高確率だよな〜

って思っている、そのことを定量的に表現すれば、なるほど50%なわけなんだな。

うーむ、はまるべきところにピースがぴたっとはまった気分。

すっきり。

ちなみにブリ(ハマチ)は早朝摂食型だけど、他の魚すべてがはそうではない。

夜しか餌食わない魚もいるでしょ、そういうのは夜間摂食型。

いろいろあるんだろうな、魚の世界にも。。。。。。




その2;危ないことは誰がやっても危ないんだよ

釣りは比較的安全なレジャーと思うけれど、夜間の磯釣りや海が荒れた(波が高い)日の磯釣りや

険しい渓流を遡行する渓流釣りなどは、かなり危ない部類と思う。

自分が危ない目に遭わないようにするには、危ないことを経験しないと理解できないようでは

経験値が貯まって一人前になる前に、命を落とすかもしれない。

それではまずい。

だから危ない目に遭わないようにするために、初心者は上級者から危険に対する対処方法をいろいろ教わり

危険を事前に避けることが可能となる。

すなわち、危険を避ける手段とは何が(どのようなことが)危険であるのかを疑似体験等により

自分の経験として理解することである。

具体的な話をしよう。

磯釣りの上級者(先輩)から『この磯はあそこに見えるあの岩に波がかぶり始めたら危ないので撤退すること』

と教わったとする。

これはその上級者が身をもって経験したことなのか、それともそのまた先輩から教わったことなのか、いずれにせよ

その場で、誰かが経験により、そのポイントの足場が危険となる波高を具体的な指標をもって伝授したのである。

私がやる釣りはショアージギングとか言われる、ごく最近はやり始めたジャンルの釣りであり、その道の

先輩というのはとても少ない。

だから、みんな手探りでこの釣りをやってる。

だから、間違うこともあるし、知らず知らずのうちに危険なことをやっている場面もあるのだろう。

でも、事故にあって、家族知人を悲しい目にあわせたいとは思わない。

では、どうすれば上級者(先輩)から危険に対する対処の手ほどきを受けれるのか?

ないものねだりをしても仕方がない。

だから、せめて以下の本を読んでほしい。

釣り人のマジで死ぬかと思った体験談

(私は商売上、この本の著者と無関係だし、この本に書いていることが事実であるか否か
を判断できる立場にはないことを明言しておく)

先達たちが少ないので、こういう書籍から知識を蓄積することも有効な手段の1つと考えよう。

他人の危ない目に遭った体験談は聞いておいたほうがよい。

それが自分を守る唯一の盾となることがあるかもしれない。